算数オリンピック・キッズBEE第10回トライアル問題7の教え方

算数オリンピック

第10回トライアル 問題7  正答率37.97%

《周りの長さ》

大きな長方形を図のようにA,B,C,Dの4つの長方形に分けました。

Aの周りの長さは8cm、Bの周りの長さはAより10cm長く、Cの周りの長さはBより2cm長いです。Dの周りの長さは何cmですか?

【教え方】

この周りの長さ問題はちょっとひっかけですね。

《記号を付けて式を作る》ワザの変化形みたいな解き方になります。

Aの長方形を基本形にして、たて△よこ●の記号を付けたら、Aと同じ形を他のB,C,Dにも作って△と●が付けられるところを探してつけていきます。

そのつぎに、残った部分を□と◎で表します。

全ての辺に記号がついたら、それぞれの長方形の周りの長さを式で表します。

Aの周りの長さ ●+●+△+△=8cm

Bの周りの長さ ●+●+△+△+□+□

Cの周りの長さ ●+●+△+△+◎+◎

Dの周りの長さ ●+●+△+△+◎+◎+□+□

ここまできたら問題文に戻ります。Bの周りの長さがAより10cm長いことから

  • +●+△+△+□+□=18cm  ●+●+△+△=8を式に入れて置き換えると…

8+□+□=18 つまり、□+□=10で □=5cm とわかります。

つぎに、Cの周りの長さはBより2cm長いということは、Aより12cm長いということになります。

  • +●+△+△+◎+◎=20cm  ●+●+△+△=8を式に入れて置き換えると…

8+◎+◎=20 つまり、◎+◎=12で ◎=6cm とわかります。

では、わかったことを使ってDの式に当てはめます。

8+12+10=30

【答え】

30cm

この問題のひっかけ部分は問題文にA,B,Cそれぞれの周りの長さがわかるように書いてあるところです。周りの長さ問題で使えそうな【斜めに切って半分】を試してしまうと、ドツボにハマってしまうかもしれません。

ある一つの方法にばかりとらわれ始めると、他の方法を試すことができなくなってしまいますよね。

コレがダメならこっちを試す。それでもダメなら、違う方法を試す。

こんな風にトライ&エラーができるとスムーズに解けるようになりますが、なかなかうまくいかず…切り替えられない子も多いです。「この方法が合ってるはずだ!」と思い込んでいくうちに「絶対この方法でやってやる!」という変な意地になるのでしょうか。

子供の思考と気持ちをうまく切り替えて、短時間でトライ&エラーできるように導くのは至難の業。

あきらめそうになりますが、大人もひと休みして気長に待ちましょう。