詰め込まない勇気

小学校教育

10年ほど前の話になりますが、フランスから日本に一時帰国する直前に必ずやることがありました

それは、スケジュール帳の空欄を全て埋めることです。

1週間弱の滞在になるので、この日は誰と会ってお土産を渡して、この日は美容室に行って、この日は家族で食事をして、この日は…と延々予定を立てて詰め込み、スケジュールを埋めるのです。そして、飛行機の中でそれをニヤニヤと眺めながら、満足したものです

今思い出すと、その期間は感慨に浸ることも考えることもなく、こなしていただけで心に余裕がありませんでした。

前置きはさておき、みなさんに質問です。

「お子さんに関することにおいて、詰め込んでいませんか?」

1週間のスケジュールがぎちぎちに詰まって、週末は全て予定がある状態。

この場合、予定というのは旅行や遠出だけでなく、○○をする。と決まっていることを指します。

習い事は週5、毎週末必ず出かける。

こんな家庭も珍しくないようですが…

この状況で、果たして子供は自分の頭で考えることができるようになるでしょうか? 

先を見通して行動できるようになるでしょうか?

落ち着いて、今やったことを振り返る時間もなく、ただ流れ作業のようにこなすだけではないでしょうか。

パズルのピースのように詰め込むと、安心する気持ちはよくわかります。そして、何かを成し遂げた錯覚すら覚えることもあるでしょう。

実際、親が子供を管理するとき、こんな風に詰め込んでしまうケースは多いのです。その場合、親は良かれと思って詰め込み、自分が立てた予定を子供にこなさせるために奔走し、疲弊していきます。

もし自分がそうかもしれないと少しでも感じた方は、ここで立ち止まって考えてみてください。

「今やるべきことは何か?」 

【熱血はせまる】の教室では、勉強をした後に「何もしないでボーっとして!」と声をかけることがあります。

課題が終わるとすぐに本を読んだり、遊ぼうとする姿が多く 「今やったことをなかったことにしたい!」 「大変だった勉強を忘れたい!」 そんな気持ちが見えてくるからです。

学習や運動において、取り組み後すぐに他のことをした場合の定着率が著しく低いことが実証されているので、教室では勉強が終わった後最低10分間は何もしないことを推奨しています。

集中力がないお子さんによくあるのが、隙間時間にマンガを読むこと。

これは、口寂しくてタバコを何本も立て続けに吸う行為と同じだと思います。休憩ごとにタバコを吸い、業務の間もそのことが頭を占めている状態です。 これでは集中はできません。

こういった場合は、対処療法として 『マンガを一旦禁止する』 ことを提案し、ボーっとする時間を意識的に強制でとるようにします。

1週間もすると変化が現れますので、その後は集中できない根本となる原因を探っていきます。

お子さんのことを考えたときに

◎なんだかうまくいかない

◎何回言っても直らない

◎なかなか学力が上がらない

◎周りとの差が大きくなっている気がする

◎このままではまずいという漠然とした不安を感じる

こんなことを感じるなら、ぜひ『詰め込まない勇気』を持って立て直しを図ってみてください!

お子さんの考える力をつけるために、まずは考える仕組みを作りましょう。 

ついでに親御さんも忙しい日々の中で、何もしないでボーっと考える時間を作ってみませんか?