先日ある幼稚園に伺う機会があり、聞こえてきた先生の会話から「あれ?」と感じた違和感。
同じようなニュアンスの発言を小学校の保護者からも聞くことがあったので、発する言葉についてあらためて考えさせられました。
幼稚園での会話 「今日も給食を全部食べてくれて、おかわりも全種類してくれて、コンプリートでした!」
この発言を聞いて何を感じるでしょうか?
そもそもの語彙の貧しさはさて置き、私が最も気になったのは「食べてくれて」という言い回しです。
出された食べ物はありがたくいただく。という根底はどこに?
〇〇してくれて~という言い回しは、相手に対して何かを頼んで、やってもらった時に使います。
この場合、先生は子供に対して完食することを頼んでやってもらっているということになります。
そうなると、給食を作ってくれた方への感謝の気持ちや、食べ物を粗末にしないということさえ教えられないのです。
昨今話題になっている「子どもファースト」の本意をはき違えたとしか思えません。
思考が言葉をつくるのか、言葉が思考をつくるのか、どちらが先かはわかりませんが、いずれにしてもこのようなニュアンスの言葉を使い続けることで、確実に思考がそのようになってしまうでしょう。
知らず知らずのうちにそれが当たり前になっていることは往々にしてありますので、私も定期的に自分を俯瞰してチェックするようにしています。
「王様子ども」というのは、こうしてつくられていくのだなと未来を案じます。
そして、その子供が大人になった時を想像してしまいます。


