子供の感情はコロコロ移り変わり、泣いたと思ったら次の瞬間には笑っている。喜んだと思ったら怒っている。なんてことは日常茶飯事ですよね。
子供にも喜怒哀楽の感情がありますが、まだ微細な感情についての表現を獲得していないため、大まかな感情「うれしい」「おこる」「かなしい」「たのしい」が大部分を占めています。
そばにいる大人は年齢に合わせて言語化してあげることが大切になってきます。それをしないまま大きくなると、使う言葉が「ヤダ」と「イイ」、「楽しい」と「楽しくない」だけで表現の語彙が乏しいままになってしまいますので気をつけたいところです。
今回は、子供の感情【泣く】について考えてみたいと思います。
ここで質問です。
『あなたは、子供が泣くと特別扱いしていませんか?』
親にとって我が子が悲しむ状況が一番苦しいのは当たり前。
でも、今目の前で泣いている我が子はこの世の終わりのように悲しんでいるのか?ということです。
子供には驚くほど効率よく学習するタイミングがあります。
それが、自分の要求を通せる(思い通りにする)時です。
あの手この手で要求を通そうとするときに使われるのがこの【泣く】という手段です。そう考えると、泣き落としという言葉があるのも頷けますよね。
「泣いてお願いされたから、可哀想になって願いを聞いてあげました。」と保護者の方が話しているのを聞くと(やってしまったな~。次はもっと手強くなるだろうな…)と内心で思ってしまいます。
もし子供が【怒り】の感情を使って要求を通そうとしてきたら、どうしますか?
もし子供が【笑い】の感情を使って要求を通そうとしてきたら、どうしますか?
どちらの場合にも、願いを聞いてあげるという選択をする方はここで読むのをスルーした方がいいですね。
大概の方は、子供が【泣く】以外の感情で要求を通そうとしたときには取り合わないのではないでしょうか。
子供の【泣く】という行為は大人のそれとは異なり、まだ発展途上にある乏しい感情表現の一つなのです。【泣く】を特別扱いしていると、判断力が鈍るので要注意。そして、この方法なら要求が通せると学習した子供を学びなおさせるのは至難の業。
10分泣いて通った要求は、必ず10分泣いて通します。それでダメなら、15分…20分…イタチごっこが続くのが目に見えますね。
いつまでも幼い子供のままではないのが現実です。
気付いた時には親が子にコントロールされ、言うなりになっているなんてケースも珍しくありません。我が子は天使のようで素直で優しい子と思い込んでいると、取り返しのつかない事態が襲ってくるかもしれません。親も対応をアップデートさせていかなくてはならないのです。
親御さんには、子供がどの感情を使っても、要求を通すかどうかの判断をブレない軸で決めていってほしいと願います。


