言うは易く行うは難し ~脱タブレット端末・デジタル機器~

小学校教育

世界の各国でICT教育の見直しが広がってきています。

実際にやってみないとわからないことも多く、素早くトライ&エラーを繰り返し、その都度対処する諸外国はさすがだなと思ってしまいます。

海外では、モバイルデバイスの「学校での使用禁止」が広がっているそうで、その理由として「授業への集中、対面での交わり、健康、心理的、社会的に悪影響、依存症、中毒性」が挙げられていました。

禁止した国(地域)はフランス、イタリア、フィンランド、イギリス、スウェーデン、オランダ、オーストラリア、アメリカ、スペイン、ポルトガルです。

私がフランスに渡った当時、日本ではどこへ行ってもニンテンドーDSを持った子供で溢れていました。今でこそ大人もスマホで時間をやり過ごすのが普通ですが、その時はレジャー施設の待ち時間に子供がゲームし続ける光景に、異様な違和感を感じずにはいられませんでした。

反対にフランスでは待ち時間を大人は会話!子供は静かに待つか、チェスやトランプで遊んで過ごすのが当たり前だったのです。この衝撃の光景を目にして、日本の友人に「聞いて!」とばかりに連絡したのを覚えています。

ある休みの日、上司の家にお呼ばれしたときのことです。

アペリティフ(食前酒)の後に庭でバーベキューをしました。このままリラックスムードでお開きかな?と思っていると、「みんなで山に登りましょう」と誘われ、家の裏にある山をハイキングしました。

そして、頂上で景色を眺めたり、紅茶を飲みながら会話を楽しみました。

その時の私は、『こんな贅沢な時間の使い方』があるなんてと驚いたものです。

そこにはもちろんデジタル機器は一つもありません。時が経ち、そんなフランスでもモバイルデバイスの使用に制限をかけるほど状況は深刻なようです。

我が家は5、6年前にテレビは録画のみ。大人のモバイルデバイスは生活上必須なので仕方ないですが、子供には成人するまで持たせないと決めました。

ICT教育が推進されているため学校にいる間は、嫌でも使用することになるので、家庭では極力使用させず最小限に抑えています。計算、漢字などタブレット端末で学習できるものもあるようですが、断然「紙派」です。実感としても、紙のドリルの方が定着率は高いと思います。

今まであることが当たり前だと思っていたものが、本当に必要なのか?と考える際、大事なのは『自分の頭で考えること』のような気がします。

「そんな人はいないから。」

「○○が必要だと言っていたから。」

「みんなが持っているから。」

これらは全て元をただせば、他人を軸において考えたものなのです。

何かを判断する基準(軸)が自分にあると、周りのことは自然と気にならなくなり、自分の決断に責任と自信が持てるようになると思います。

お子さんとデジタル機器をどう付き合わせるか?

小学生までであればタブレット端末とどう付き合わせるか?

『わかっているけどやめられない』のままで、どんな未来が待っているのか想像してみてほしいと思います。